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家具選びで重視するのは何?価格が高い・安い家具の違いや選び方のポイント
新生活や買い替えなどでこれから家具を買おうとしている方の中には、家具の価格が「安いもの」か「高いもの」のどちらで揃えるか迷っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
家具は気に入ったものを買いたいけど予算を考えると値段も気になるところ。
しかし安い家具を購入して後悔したり、すぐに壊れたりするのも嫌ですよね。
実は家具はライフスタイルや状況によって最適なものが異なるため、必ずしも値段の高い・安いで判断するのが良いわけではありません。
今回の記事では値段の安い家具と高い家具の違いや、選び方のポイントを紹介していますので、家具選びの参考にしてみてください。
目次
家具の値段を左右するのは何?

高い家具と安い家具を比べると素材やデザインなど、さまざまな箇所に差が出ます。
ここでは家具の値段を左右するポイントについてまとめています。
1.素材
家具の値段で大きく差が出やすいのは「素材」です。
例えばオーダー家具を作るときは、選ぶ素材によって数万円~十数万円ほど差が出ることもあるほど。
それくらい素材は家具の値段を左右するものだと言えます。
以下に家具によく使用される素材で高いものを挙げました。
無垢材
無垢材とは1本の原木(伐採した状態の木)からそのまま切り出されたものです。
天然木の1枚板で、接着剤や合板(薄く切った木材を貼り合わせて接着したもの)などの加工をしていません。
そのため耐久性に優れており、見た目も自然な木目や木の質感を楽しめるものになっています。
しかしこうした1枚の板を取れるまでに木が成長しなくてはならないことで取得が難しく、合板よりも1.5~2倍ほど価格が高くなります。
なかでもオークやウォールナットといった高品質な木は供給量が少なく、さらに高価格になりやすいです。
高級木材
無垢材のところでも触れましたが「ウォールナット」は『世界三大銘木』のうちの1種類で、美しさや耐久性に優れているという特徴を持っています。
この世界三大銘木に入っている残りの2種類が「マホガニー」と「チーク」です。
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| ウォールナット | くるみの木のこと。美しい木目、重厚感のあるチョコレートのような色味が特徴。 高級家具やフローリングによく使用される。 |
| マホガニー | 中南米や西インド諸島原産。 美しい艶と縦縞模様の木目、赤褐色の色味が特徴。 高級家具や楽器、工芸品によく使用される。 |
| チーク | 耐久性・耐水性に優れる。経年でゴールデンチークカラー(艶のある飴色)に変化する。 高級家具や屋外家具によく使用され、豪華客船の内装にも使われる。 |
この3つは世界中で高い人気がありますが、長い年月をかけ自然に作られたものであり、大量に入手することができません。
その希少性の高さにより、価格も高いものになっています。
本革
ソファや椅子などに本革が使用されている場合も値段は高くなります。
理由は素材(牛皮)の希少性や職人の減少、流通コストの上昇などです。
また、本革は動物(主に牛)の皮を剥いだあとに加工されて家具の材料となることが多いですが、加工方法によって特徴が異なり、価格にも影響が出ます。
具体的には通気性や耐久性、風合いが異なり、それぞれ品質が良いものほど値段が上がるでしょう。
2.作り方
家具は作り方によっても値段が大きく異なります。
どんな作り方かによって耐久性や使い心地も変わるため、結果的には家具の寿命も変わると言えるでしょう。
職人の手作り
高級家具によくあるのは、熟練した職人の手によって作られたものということです。
人の手で作られた家具は細かなところまで作業が施され、こだわりを持って製作されたものばかり。
機能性はもちろんですが、美しさや風合い、質感なども兼ね備えており、愛着を持って使用できるでしょう。
しかし職人の手作業ということで製作できる量が少なく、価格は高くなりがちです。
生産量が少ないことでコストを分散させられないことも、価格が上がりやすい理由でしょう。
大量生産
「イケア」や「ニトリ」といった大手家具メーカーでは、同じ家具を大量に生産することで大幅なコストカットを実現しています。
職人の手作業による家具が高くなりやすいことの反対で、大量に生産することで1商品あたりのコストを分散させ、安価な価格で販売できるというわけです。
安い家具にはほかにも「組み立て家具が多い」という特徴もあります。
組み立てを購入者自身が行うことで生産段階の工程が少なくなり、コストカットに繋がっています。
3.ブランド家具
高級家具と言われるブランド家具も、価格が高い傾向にあります。
その主な理由は以下の3つです。
- 使用されている素材
- 技術力の高さ
- デザイン性の高さ
ブランド家具ではこれまで挙げたような高級素材を使用した家具が多く、目に見えない部分にも上質な素材を使っていることがあります。
また、それを加工する職人さんたちの技術力も高く、長く使える優れた家具になるというわけです。
さらに家具のデザインも価値が高いものが多く、有名デザイナーや建築家が関わっているものもあります。
こうした要素により、ブランド家具にはその価値に見合った価格設定がされていると言えるでしょう。
高い家具と安い家具のメリット・デメリット

ここまで読むと安い家具には「値段が安い」以外にメリットがないのでは?と思う方もいるかもしれません。
しかし最初にお伝えしたように、家具はライフスタイルや状況によって最適なものが異なります。
ここでは高い家具・安い家具それぞれのメリット・デメリットをお伝えしていきますので参考にしてみてください。
高い家具のメリット・デメリット
まずは高い家具のメリット・デメリットについて見ていきましょう。
高い家具のメリット
- 高品質
- デザイン性が高い
- 安全性が高い
- 使い心地が良い
- 暮らしの質が上がる
- 長く使える
- 資産価値がある
- アフターサービスや保証が充実している
値段が高い家具は品質の高い素材を使用しているため、耐久性に優れたものが多くなります。
そのため安全性が高いことや、長く使えるといったこともメリットです。
長く使えるということで、結果的にコストパフォーマンスが良くなることも。
また、資産価値が高いため、不要になったときに売却しやすいという点もメリットです。
高い家具のデメリット
- 価格が高い
- メンテナンスに手間がかかるときもある
高い家具のデメリットはあまりありませんが、やはり「価格」がネックになる人が多いのではないでしょうか。
一口に「高い家具」といってもブランドや素材、サイズによってさまざまで、いくらなら高級家具という定義はありません。
しかし一般的にソファなら30万円以上で「高級家具」とみなされることが多く、海外のブランドであれば100万円を超えるものも。
気軽に購入できる価格帯でないことが大きなデメリットと言えるでしょう。
そのほかには素材に合わせたメンテナンスが必要になることもデメリットの一つかもしれません。
例えば革素材は水分・油分の付着に気を付け、定期的に専用のオイルまたはクリームでケアすることが重要です。
一方合皮であれば特別なお手入れは必要ありません。
定期的にお手入れしたり、使用状況に気を付けたりするのは手間がかかりますが、その反面ケアさえすれば長持ちするといったメリットもあります。
しかし小さなお子さんがいる家庭やペットがいる場合などは傷や汚れが付きやすいことが多く、不向きと言えるでしょう。
安い家具のメリット・デメリット
安い家具のメリット・デメリットは次の通りです。
安い家具のメリット
- 価格が安いので買いやすい
- まとめ買いの際でも初期費用を抑えられる
- ライフスタイルに合わせて買い替えしやすい
- トレンドのデザインや個性的な色なども試しやすい
- 汚れや傷などを気にせず使える
安い家具には価格の安さから買いやすいというのが大きなメリットです。
例えば一人暮らしや新生活を始める人などは、できるだけ初期費用を抑えるために価格を抑えた家具が購入しやすいでしょう。
また、小さなお子さんやペットがいる家庭では汚れや傷を気にせず使えたり、気軽に買い替えができるのも利点です。
安い家具のデメリット
- 耐久性が劣る
- 短い期間での買い替えが起こるため、出費のリスクがある
- 質感やデザインを妥協しなくてはならないことが多い
安い家具の最も大きなデメリットは耐久性の低さです。
素材や製造工程のコストが低い分、価格が高い家具よりも耐久性が低くなるのは自然のことだと言えるでしょう。
例えば安価な家具によく使用される「プリント合板(木屑を固めた板に木目のシートを貼ったもの)」は水に弱く、経年劣化でも表面が剥がれることがあります。
傷が付いても修復できないため、安っぽさが目立ってしまうのもデメリットです。
また、自分で組み立てるものが多く、仕上がりにバラつきがでやすいのも耐久性の低さに繋がります。
きちんとネジが締まっていないと家具にぐらつきやゆがみなどが出やすく、使い心地にも影響します。
さらに家具にこだわりがある人にとってはデザインや質感を妥協しなければならないことも、大きなデメリットと言えます。
安い家具は量産品となるため万人受けしやすいデザインが多く、同じようなものが多く並びます。
そのため「人と被らない家具が欲しい」「こだわりのあるおしゃれな家具が欲しい」といった方には物足りないかもしれません。
【家具の価格で迷ったら】家具を選ぶときのポイント

家具を選ぶときは価格の高い・安いではなく、ライフスタイルや状況に合わせて最適なものを選ぶのがおすすめです。
例えば小さなお子さんがいるのに数十万円もするソファを買っても、汚れるのが心配で気が休まらない……ということになれば負担になってしまいます。
また、良い家具を買うために生活を切り詰める……というのもその後の後悔に繋がるかもしれません。
値段ではなく、自分にとっての優先順位を考えながら、最適なものを選んでいくのが大切です。
ライフスタイルに合った家具を選ぶ
家具選びで大切なのは「ライフスタイルに合った家具を選ぶ」ということです。
具体的には次のようなことを参考にしてみてください。
- 住人の人数
- 住人の構成(高齢者や子どもがいるか)
- 家にいる時間の長さ
- 生活動線・部屋の広さ
- 将来、生活が変わるかどうか(引っ越しの有無・住人の数など)
- ペットの有無
例えば家にいる時間が長い人や在宅ワーカーの人などは、デスクの広さや椅子、ソファの座り心地などを重視して家具選びをするのがおすすめです。
反対に「家にいる時間が少ない」「平日は帰って寝るだけ」というような人は、ベッド周りに予算をかける、テーブルやソファは値段や見た目重視というような家具選びでも良いでしょう。
また、家族で長く使いたい家具は予算を多めに設定したり、引っ越しの予定があるときは分解・再組み立てしやすいもので揃えたりと、先のことを考えておくと失敗が少なくて済みます。
使用頻度が高い家具は良いものを選ぶ
使用頻度が高いものは良いものを選ぶのがおすすめです。
その理由は以下の2つです。
- 満足度が高くなる
- 安い家具だと壊れるのが早くなる
使用頻度が高いということは、常に目に入ったり使ったりする日常生活に密接な家具と言えます。
例えばソファに座る人が多いのであれば、それが気に入っているもののほうが満足度が高くなり、生活の充実度にも繋がるでしょう。
そしてよく使うということは劣化や消耗も早くなりがちです。
ソファは高級なものでも一生使い続けるのは難しいですが、上質なものになるとクッション材がへたりにくく、長く使用できます。
特にソファは安いものでも数万円程度することが多く、処分や移動の手間を考えると良いものを長く使う方がコスパが良いと言えるでしょう。
存在感が大きな家具は良いものがおすすめ
家具は部屋の印象を決める大きなポイントとなります。
部屋に入ってパッと目につく家具が良いものだと生活が楽しくなりますし、来客時の印象もアップするかもしれません。
そんな存在感の大きな家具と言えば「ソファ」や「ダイニングテーブル」「棚」など。
なかでもダイニングテーブルは、食事や作業などの用途が多く使用頻度が高い家具とも言えます。
ダイニングテーブルは基本的には壊れにくく、安価なものでも長く使えることが多い家具です。
その分、高いものを選べば20年、30年とかなり長く使えることも。
そのため、多少値段が高くても長い目で見ればコスパの良い商品だと言えるでしょう。
壊れにくいもの・目立ちにくい家具は安くてもOK
家具を揃えたいけど予算が厳しい……というときは、壊れにくいものや目立ちにくいものを低予算で購入することでバランスを取ることも検討してみてください。
具体定には次のような家具です。
- ベッドフレーム…壊れにくく、使用に影響が出にくい
- テレビボード・キャビネット・サイドテーブル…安くても目立ちにくい
- チェスト・タンス…値段でのデザインの差が出にくい
例えばベッドはフレームよりもマットレスのほうが寝心地に影響を与えるため、安価なものでも大丈夫です。
見た目もベッドフレームよりカバーのデザインに目が行きやすく、敢えて高価なものを選ばなくても部屋の印象が大きく変わることはないでしょう。
ほかにも、目立ちにくい家具や触れることが少ない家具なども優先順位としては低めになります。
高い家具・安い家具の特徴を知って自分に合う家具を見つけよう

今回の記事では家具の値段による違いや、家具選びのポイントについて解説してきました。
家具を選ぶときは値段の高い・安いではなく、自分に合っている家具を選ぶことが大切です。
また、ライフスタイルや求めるものによっても最適な家具は変わります。
多少予算オーバーでも「お気に入りの家具で生活の充実度が上がる」というのであれば、その人にとっては最適な家具だと言えるでしょう。
安い家具・高い家具は特徴を知った上で適切に選び、快適な部屋作りを実現してくださいね。
監修者
黒田 真一
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