COLUMN
冷蔵庫の買い替えは10年だともったいない?買い替えがおすすめの理由とお得な購入方法
冷蔵庫を含め、家電の寿命は約10年~13年前後というのを聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
そのため今使っている冷蔵庫が壊れていなくても、製造から10年くらい経っていると「買い替えたほうが良いのでは?」と悩む人が出てきます。
しかし「壊れていないのに買い替えるのはもったいない」「使えるうちは買い替えなくて大丈夫」と思い、なかなか行動に移せない人もいるかもしれません。
とは言え冷蔵庫に寿命があるというのは本当で、10年ほど経過した家電は「いつ壊れてもおかしくない状態」とも言えます。
突然の故障は食材を無駄にしたり、買い替えを急いだりして損をする可能性が高いでしょう。
今回の記事では冷蔵庫の買い替えがもったいないと感じている人や迷っている人向けに、買い替えのタイミングや買い替えた方がよい理由についてまとめています。
冷蔵庫の修理と買い替えで迷っている方も、ぜひ参考にしてみてください。
目次
冷蔵庫の寿命

まずは冷蔵庫の寿命について知っておきましょう。
一般的に冷蔵庫の寿命は8年~13年
冷蔵庫の寿命が8年~13年と言われているには、次のような理由があります。
- 内閣府が2022年~2023年に調べた「消費動向調査」によると、二人世帯以上で冷蔵庫の平均使用期間が13年である
- メーカーが冷蔵庫の部品を保有する期間が9年である
- 減価償却資産の耐用年数、つまり国で定めた冷蔵庫の耐用年数(資産価値がなくなる年数)が6年である
これらが冷蔵庫の寿命の根拠になっています。
今お持ちの冷蔵庫の製造年を確認し、8年以上経過しているときは「そろそろかも」と心の準備をしておくのが良いかもしれませんね。
しかし冷蔵庫のメーカーや設置状況、使い方によっても寿命の年数は左右されるため、あくまでも目安と考えておきましょう。
日本のメーカーは寿命が長め
冷蔵庫は近年、技術の向上によって寿命が延びたと言われています。
特に国内の主要メーカーの冷蔵庫は、20年、30年以上使用できたというケースも多く見られます。
このように、長く使えるケースもあることで「買い替えはもったいない」と感じる人が増えているかもしれません。
以下のメーカーは、冷蔵庫の寿命が長めです。
| メーカー名 | 冷蔵庫の一般的な寿命 |
|---|---|
| 三菱電機 | 10年~20年 |
| 日立 | 10年~18年 |
| パナソニック | 10年~16年 |
| 東芝 | 10年~15年 |
冷蔵庫は海外メーカーのものや、日本のジェネリック家電と言われる「山善」や「アイリスオーヤマ」などからも安いものが多く売られていますが、長く使いたいなら「三菱電機」や「日立」が人気です。
冷蔵庫は「夏」に壊れやすい
一般的に冷蔵庫は夏に壊れやすいと言われています。
その理由は以下の2つです。
- アイスや氷を取り出す機会が多く、庫内の温度が上昇し冷却システムに負荷がかかる
- 外気温の上昇に伴い室内の気温が上がり、冷却機能が悪化しやすい
特に近年は真夏の外気温が40℃近くになることも多く、エアコンを付けていない室内はかなり温度が上昇しています。
そのため冷蔵庫の冷却機能が頑張って働くことで負荷がかかり、古い冷蔵庫だと一気に故障へ繋がるおそれも。
夏の故障は食品への影響も大きくなるので、冷蔵庫が古いときは夏を迎える前に買い替えを検討しましょう。
冷蔵庫の寿命を左右する「設置状況」と「使い方」
お伝えしたように、冷蔵庫の寿命が長くなるか短くなるかは設置状況や日々の使い方によっても異なります。
冷蔵庫の寿命を延ばすためには、以下のよう項目に気を付けましょう。
設置状況
- 冷蔵庫周辺に放熱スペースを設ける(壁から5㎝程度離す)
- 冷蔵庫の上に物を置かない
- 直射日光が当たる場所に置かない
- コンロ・オーブンの近くなど熱気のあたる場所を避ける
使い方
- 庫内に物を詰め込み過ぎない(冷凍庫以外)
- ドアの開閉回数を少なくする
- 温かいものは冷ましてから入れる
- 定期的に掃除をする
これらとは反対の設置状況、使い方をしてしまうと冷蔵庫の寿命が短くなる可能性があります。
長持ちさせるためにはできるだけ気を付けるよう意識しましょう。
冷蔵庫の寿命や故障の前兆については、以下の記事で詳しく解説しています。
冷蔵庫が壊れる前兆は?故障したときの応急処置やお得な購入方法を解説
製造10年で冷蔵庫の買い替えが推奨される理由

国内主要メーカーの冷蔵庫の寿命が伸びていることもあり、多少古くなっても買い替えはもったいないと感じる人は多いかもしれません。
買い替えがもったいないと思う理由の多くは次のようなものです。
- 冷蔵庫を購入する費用が惜しい
- まだ使えるかもしれないから
- 壊れるまで使いたい
確かに、冷蔵庫のような大型家電は価格が数万円~20万円ほどで、買うとなると出費が痛い……と感じる人も多いでしょう。
しかし、結論から言うと古い冷蔵庫は買い替えた方がお得になることがほとんどです。
ここでは冷蔵庫の買い替えが推奨される理由を解説します。
冷蔵庫の買い替え目安が10年の理由
寿命が長くなったとは言え、一般的に冷蔵庫の不具合が起きやすいのは10年前後です。
しかし製造から10年が経過してしまうとメーカーが部品を保有する期間(9年)が過ぎており、修理は難しくなります。
また、10年以上経過した冷蔵庫を修理しても、全体的に劣化が進んでいることを考えると、すぐに別の箇所の不具合が起きることも珍しくありません。
そのため、製造から10年経過を目安に、買い替えを検討するのがおすすめです。
古い冷蔵庫を使い続けたときのデメリット
冷蔵庫を買い替えない主な理由は「購入費用が高い」「まだ使えるから」というのがほとんどです。
しかし、古くなった冷蔵庫を使い続けると次のようなデメリットがあります。
- いつ壊れるかわからない
- 壊れても修理できない
- 電気代が高くなる
- 衛生面の問題が出てくる可能性
古い冷蔵庫は冷媒機能やパーツの劣化が進み、いつ壊れてもおかしくない状態になっています。
冷蔵庫は急に壊れてしまうと「食材を保冷する方法を考える」「慌てて新しい冷蔵庫を買いに行く」といった行動を取らなければなりません。
仕事や毎日の生活で忙しい中、これらに対処するのは大変ですよね。
また冷却機能が劣化すると庫内を冷やす力が弱まり、普段よりも電気代が高くなってしまうこともデメリットの一つです。
そもそも製造10年を過ぎた冷蔵庫は最新家電に比べ省エネ機能が劣っているため、電気代は高くなりやすい傾向にあります。
ほかにも、使用年数が長いと汚れやカビが溜まっていることも多く、衛生面でもリスクが高いと言えるでしょう。
冷蔵庫を製造10年で買い替えるメリット
冷蔵庫を製造後10年経ったときに買い替えると、次のようなメリットが考えられます。
- 省エネ機能のアップにより電気代が下がる
- 冷蔵庫の機能が充実する
- 除菌・脱臭機能の向上により衛生面も安心
- 故障のリスクが減る
冷蔵庫は毎年新しいモデルが発表されており、庫内の広さや見た目のデザインだけでなく、機能面が進化したものが多くあります。
そのため、買い替えると「電気代がかなり安くなった」「家事がしやすくなった」と生活のアップデートに繋がるかもしれません。
例えば最近では多くの家電がAIを搭載しており、冷蔵庫では「外出先でも庫内に入っている在庫を確認できる」や「庫内の食材を確認し、レシピを提案してくれる」といった機能を持っていることも。
また、機種によっては「野菜の鮮度を長持ちしてくれる」「温かいものを入れても粗熱を取って保存してくれる」といった生活に役立つ機能が付くなど、かなり進化しているんです。
早めの買い替えはお得になる
冷蔵庫を買い替えるなら「壊れてから」よりも早めに準備しておくことが大切です。
その理由は次のことが挙げられます。
- 冷蔵庫が安い時期を選んで購入できる
- 冷蔵庫のメーカーや機種、機能を比較してじっくり選べる
冷蔵庫は10年前後と長く使う家電です。
しかし壊れてから慌てて買いに行くと、入ったお店にあるものから選びがちで、在庫が少なくても気に入ったものがなくてもゆっくり検討する暇がありません。
そのため、購入後に後悔することも考えられます。
また、安いお店を探したり、セールの時期を選んでお店にいったり……といったこともできないので、価格面で損をしてしまう可能性も高くなるでしょう。
冷蔵庫が購入後8年を過ぎたら、次はどの機種にするか、どのタイミングで買い替えるかなど、準備をしておくのがおすすめです。
買い替えるとどれくらいお得になるか

冷蔵庫の買い替えがもったいないと感じている方に、買い替えるとどれくらいお得になるか解説していきます。
最新の冷蔵庫には省エネ機能の向上による電気代の節約はもちろん、食品ロスや時短に繋がることも期待できます。
年間の電気代
一般的に最新の冷蔵庫は10年前のものと比較すると、年間の電気代が約20~30%ほど減ると言われています。
資源エネルギー庁のサイトによると、製造年が2016年と2025年の冷蔵庫(401L~500L)では電気代が約2千円~5千円も違うとの結果が。
買い替えることで年間の電気代が節約できることがわかります。
今お持ちの冷蔵庫を買い替えると具体的にいくらお得になるのか知りたいという方は、環境省のサイト内にある「デコ活」の利用がおすすめです。
メーカーや機種を選択すると年間の電気代がわかるので、買い替え時の目安にしてはいかがでしょうか。
買い替え時には「省エネラベル」をチェック
冷蔵庫は省エネ性能が高いものに買い替えたほうが電気代ダウンに繋がります。
性能を確認するには、店頭のポップやカタログページなどに表示されている「省エネラベル」を見てみましょう。
省エネラベルには「年間消費電力」と「省エネ基準達成率」が記載されており、複数のモデルを比較することでどちらの年間電気代が安いかや消費電力の低さがわかります。
省エネ性能に優れたモデルほど☆の数が多く表示されていますので、ぜひ目安にしてみてください。
最新機能搭載で食材が長持ち
近年の冷蔵庫は食材を長持ちさせる機能が搭載されたモデルが多く、腐らせて無駄になった……ということも減らせるかもしれません。
例えば、短時間で冷凍し食材の鮮度を保つ「急速冷凍」や、低温で食品を長持ちさせる「チルド機能」などは搭載されている冷蔵庫も多いですが、これ以外にもメーカー独自の最新機能で食材を長持ちさせる工夫がなされています。
以下は各メーカーの食材が長持ちする機能を一部紹介したものです。※機種によって搭載機能が異なります。
| メーカー | 機能 | 内容 |
|---|---|---|
| パナソニック | うまもり保存 | 冷凍室上段ケースに専用の「うまもりカバー」搭載。 ドアを開けたときの外気の侵入を防ぐため、温度変化から食品を守り、約1か月間おいしさをキープ。 |
| 東芝 | もっと潤う 摘みたて野菜室 | うるおいたっぷりの冷気を野菜室に1日20回以上送り、野菜劣化の原因となるエチレンガスを分解。 約10日鮮度をキープ。 |
| 日立 | まるごとチルド | 菌の繁殖を抑えて食品の鮮度が長持ち。 ラップなしでも乾燥や変色なし。 |
| 日立 | 真空チルド | 真空で密閉保存し、肉や魚の鮮度が長持ち。 |
| 三菱電機 | 氷点下ストッカー | 氷点下なのに凍らない「過冷却現象」を応用した三菱独自の機能を使い、肉や魚を生のまま、約3~10日保存。 |
| シャープ | 雪下シャキット野菜室 | 低温・高湿環境での保存で水分の減少を抑えるため、1週間後も野菜がシャキシャキ。 |
| アクア | 間接冷却チルド | 食材に直接、冷風を当てない輻射冷却で鮮度を保持。 |
どのメーカーでも食材の鮮度が長持ちする機能や、おいしく長く食べられる機能が搭載されているので、野菜や肉、冷凍食品などよく使う食材を優先に選ぶのがおすすめです。
AIカメラ搭載で中身を確認、ダブル買いを防げる
AIカメラ付きの冷蔵庫は、アプリと連動して外出先から庫内が見られるという便利な機能が付いています。
庫内にどんな食材があるのか管理できることにより、買い忘れを防いで買い物がスムーズになるのがメリットです。
また、間違えて家にあるものを再度購入してしまうダブル買いも防げるので、無駄使いを減らし食費の節約に繋がることも。
ほかにもAIによる温度・湿度の管理や残った食材でレシピを提案など、嬉しい機能が増えています。
以下は各メーカーのAIカメラが搭載されたモデルを一部紹介したものです。
| メーカー | 機種・内容 |
|---|---|
| パナソニック | 対応機種にAIカメラの取り付けが可能。 月額1,650円(税込)の定額サービス利用でサービス利用可能。 外出先からスマートフォンで庫内を確認。先に使うべき食材やレシピを提案。 |
| 日立 | HXCCタイプ R-HXCC62S アプリで庫内の食材を確認可能。 保存する食品を記録すれば購入日を一覧で管理。賞味・消費期限を登録するとプッシュ通知でお知らせ。 |
ほかにも、シャープの冷蔵庫はAIoT搭載モデルが多数販売されており、アプリと連動させることで庫内の食材からレシピを提案してくれたり、周辺スーパーの特売情報を教えて売れたりと家事のサポートを受けられます。
食品ロスだけでなく、毎日の家事が楽しくなるような機能がたくさんあるのも嬉しいですね。
冷蔵庫の買い替えがもったいないと思うときは「お得な購入方法」を検討

ここまでは製造から10年を過ぎた冷蔵庫は、買い替えの方がお得になるということをお伝えしてきました。
しかし冷蔵庫の価格は技術向上に伴い高くなっており、2025年12月の平均価格は約23万円(※総務省統計局の小売物価統計調査による)と家電の中では高額です。
そのため、買うのをためらってしまう方も多いかもしれませんね。
そこでここでは冷蔵庫を少しでもお得に買うコツをお伝えしていきます。
補助金・助成金制度を活用
自治体では、冷蔵庫の買い替えを支援するために補助金や助成金の制度を取り入れている市町村が多くあります。
新しい冷蔵庫の購入・設置に伴い購入費の一部が還元される制度ですが、その条件や実施している期間などは自治体によってさまざまですので、お住まいの地域のサイトや広報などで確認してみましょう。
制度のポイント
自治体によって制度の利用条件や内容は異なりますが、以下の点がポイントになっています。
- 省エネ家電を使用してもらうことにより、家庭内のCO2排出量やエネルギー消費量を減らすことが目的
- 省エネ性能の家電が対象
- 購入額の一部が返金、またはポイントで還元される
自治体の制度を一部紹介
以下の自治体では補助金・助成金制度を実施しています。
| 自治体名 | 内容・条件など |
|---|---|
| 東京都 家庭のゼロエミッション行動推進事業 | 省エネ性能の高いエアコン・冷蔵庫・給湯器・LED照明器具に買替えた都民に対して、東京ゼロエミポイント相当分を付与。 対象家電等の購入をする際、都民と該当店舗間で当事業の共同申請規約に同意することで、東京ゼロエミポイント相当分を直接値引。 |
| 愛知県東海市 令和7年度省エネ家電製品購入促進補助金 | 東海市内の販売店で省エネルギー性能に優れた家電(エアコン、冷蔵庫)への買い替えに要した費用の一部を補助。 補助金は対象商品の価格により異なる。(1万円~3万円) |
このような制度は年度ごとに実施状況や予算などが変わるため、必ず購入前にお住まいの自治体の条件をご確認ください。
冷蔵庫が安い時期に購入する
冷蔵庫は「いつ購入するか」によっても購入価格が変動します。
まったく同じ製品でも安い時期に買いに行くことで数万円~10万円ほどの節約になることもあるため、とにかく安く買いたい人はチェックしておきたいところです。
ここでは特に安く買える時期を2つ紹介します。
決算セール時期(3月・9月)
大手家電量販店では年に2回決算セールを行うのが主流です。
決算期はできるだけ売上を伸ばしたい時期であるため、大幅値下げや大規模なセールを行うお店がほとんど。
店員さんへの値引き交渉もしやすいため、普段よりも安く購入できる可能性が高まります。
モデルチェンジ前(8月〜9月頃・2月頃)
冷蔵庫は秋や春に新製品を発売することが多く、その少し前には在庫整理のために旧モデルの価格が大幅に値下げされます。
1年程度では機能に劇的な変化は見られないことが多く、モデルチェンジ時期に旧モデルを狙うのはコストパフォーマンス的にもかなり良い対策です。
ただし旧モデルは在庫が少なくなっているものも多いため、気に入った商品は早めに購入するのがおすすめです。
冷蔵庫の買い替えは「壊れてから」ではもったいない

今回の記事では冷蔵庫の買い替えがもったいないと感じている方に向けて「買い替えるとお得になる理由」や「お得に買い替えられる時期」などを紹介してきました。
冷蔵庫は10年を過ぎたら故障のリスクが高まり、いつ壊れてもおかしくない状態と言われています。
また、10年前の冷蔵庫と最新モデルを比較すると、省エネ機能や使いやすさにかなりの差が出ることも。
電気代の節約はもちろん、家事の効率アップや食品ロスの削減に繋がることを考えれば、買い替えは賢い選択と言えるでしょう。
また、故障してから急いで買いにいくよりも、値下げしやすい時期にゆっくり選んで購入するほうが後悔が少なくて済むかもしれません。
お持ちの冷蔵庫が「古いけどまだ使えている」「買い替えは壊れてからのほうが良さそう」と思っている方も、買い替えたほうがお得になることもありますので、これを機に購入を検討してみてくださいね。
監修者
河上 洋介
SHARE



