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冷蔵庫が壊れる前兆は?故障したときの応急処置やお得な購入方法を解説
急に壊れて困る家電と言えば冷蔵庫を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
冷蔵庫が故障すると「食べ物が腐ってしまう」「冷凍食品が溶けてしまう」など食材を無駄にしてしまうことや、急な出費で困ってしまう、といった悩みが出てきます。
また、慌てて冷蔵庫を購入することで「じっくり選べなかった」「安い時期に買えなかった」と感じる人も多いでしょう。
冷蔵庫の寿命は約10年~14年と言われていますが、実際には使用状況や製品によって異なるため、壊れる前兆を見極めることが大切です。
今回の記事では冷蔵庫の故障のサインをまとめています。
故障時の応急処置やお得な購入方法も紹介しているので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
目次
冷蔵庫の故障のサイン5つ

冷蔵庫は故障の前にサインを出していることがあります。
以下のような症状が見られるときは壊れる前兆かもしれないため、注意してください。
1.冷蔵庫内が冷えにくい
いつもよりも冷蔵庫内が冷えていない、冷えにくいなと感じたときは、冷却機能が低下しているかもしれません。
冷蔵庫には「コンプレッサー」と呼ばれる装置が付いており、冷媒を圧縮して循環させ、冷蔵庫内を冷却するという役割を担っています。
このコンプレッサーが故障してしまうと「庫内が冷えない」「温度調整ができない」といった不具合が起こります。
また、庫内を頑張って冷やそうとコンプレッサーに負担をかけてしまうため、電力消費が増えて電気代の上昇にも繋がるでしょう。
庫内の温度はなかなか気付きにくいかもしれませんが「食材の傷みが早い」「電気代が高くなった」というときは冷蔵庫が冷えにくくなっているかもしれないと考え、チェックしてみてください。
2.異音がする
冷蔵庫から「ブーン」や「カチッ」など聞き慣れない異音がするときも、コンプレッサーの故障が考えられます。
- ブーン…コンプレッサーの劣化・負荷がかかっている状態など
- カチッ…コンプレッサーの起動の失敗・冷却ファンの故障など
コンプレッサーの故障は冷却機能の低下に繋がるため、異音がし始めてからしばらくすると「庫内が冷えなくなった」ということもあるかもしれません。
また、異音はコンプレッサーの故障だけでなく、ファンの不具合や異物の挟まりなどが原因となることもあります。
例えば氷や霜が付着していたり、部品が外れたりしたときも「ガタガタ」と異音がするため、いつもと違うと感じたら点検や修理を依頼しましょう。
3.水が漏れている
冷蔵庫に水漏れがあるときは、場所によって以下の原因が考えられます。
床や背面からの水漏れ
- ドレンホースの詰まり
- ドレンパンの
- コンプレッサーの故障
- パッキンの劣化
庫内での水漏れ
- ドレンホースや排水口の詰まり
- 製氷機や給水タンクの不具合
- 冷蔵庫の傾き・ズレ
- ドアパッキンのズレ・故障
水漏れは放置しているとカビや悪臭の原因となるため、早めに対処しなければなりません。
まずは「水漏れが起きている場所」を確認しましょう。
「ドレンホースの詰まり」や「ドレンパンへの水漏れ」は掃除で対処できることもありますが、部品の劣化や故障などが起きているときは修理や部品の交換が必要です。
説明書を見て不明なときは点検を依頼するようにしましょう。
4.製氷機で氷が作れない
製氷機で氷が作れないときも、何らかの異常が起きている可能性があります。
一般的に製氷機は
- 給水タンクから製氷機に水が送られる
- 製氷皿で水が凍ったら離氷
- 氷が貯氷ケースにたまる
といった流れで作られます。
そのため、給水パイプの凍結や詰まり、給水ポンプの故障などがあると製氷機への水の供給が滞り、氷が作れなくなってしまいます。
また、コンプレッサーの故障などで冷蔵庫内が冷えていないときや、冷却機能が追い付いていないときなどは氷が作られなかったり、作るのに時間がかかったりします。
ドアのパッキンの劣化があるときも庫内の温度が冷えにくくなり、製氷へ影響が出るかもしれません。
ただし氷が作れない原因が「貯氷ケースの1か所に食品や氷が集まっている」や「操作パネルの『製氷オフ』ボタンをONにしている」ということもあるため、説明書を見て使用状況に問題がないか確認しましょう。
5.冷蔵庫の側面が高温になる
冷蔵庫は基本的に側面や背面から放熱しており、触ったときに少し「熱いな」と感じるのは異常ではありません。
しかし、コンプレッサーに異常があるときや放熱経路に異常があるとき、通気がうまくいかないときなどはかなり高温になることがあります。
その際には「ガタガタ」や「ブーン」といったいつもとは違った異音が聞こえる可能性が高く、故障の前兆であることがほとんどです。
冷蔵庫の側面が「いつもより熱い」と感じたら、異音がしないかどうかや、庫内がきちんと冷えているか確認してみましょう。
冷たさがあまり感じられないときは冷却機能に異常があるため、点検や修理を検討してください。
【冷蔵庫の故障の前兆が見られたら】やるべき対処法

冷蔵庫にいつもとは違う異常が見つかったときは、まずは自分でできる対処法を試してみましょう。
原因によっては自分での処置によって復旧することも少なくありません。
修理や点検を依頼する前に、次のことを試してみてください。
冷蔵庫内が冷えないとき
冷蔵庫が冷えにくいと感じたときは、以下の項目をチェックしましょう。
- 電源コードがしっかり差し込まれているか
- 庫内の設定温度が正しく設定されているか
- 食品が過剰に詰め込まれていないか(冷気の吹き出し口やファン付近に物を置かない)
- ドアパッキンに異物が挟まっていないか
- ドアがしっかり閉まるか
- 冷蔵庫の周辺に隙間があるか(放熱スペースがあるか)
これらを確認し、庫内の冷却を妨げそうなことは対処してみてください。
特に庫内の掃除やドアパッキンの掃除は冷蔵庫を清潔に保つためや、長持ちさせるためにもやっておくのがおすすめです。
整理することで庫内が見やすくなったり食品が取り出しやすくなったりするため、ドアの開閉回数を減らすことにも繋がります。
水漏れが起きているとき
冷蔵庫の水漏れでは、まず以下の項目をチェックしてください。
- 電源コードがしっかり差し込まれているか
- 冷蔵庫のドアがしっかり閉まっているか
- 冷蔵庫の周辺に隙間があるか(放熱スペースがあるか)
冷蔵庫の水漏れは庫内の温度の上昇によって起きることが多く、これらに対処すれば解消できることがあります。
しかしそれでも水漏れが解消されなければ、以下の場所に原因があるかもしれません。
| 原因 | 対処方法 |
|---|---|
| ドレンホースの詰まり | ホースの先端や周辺を掃除する ホースを取り外してごみやホコリなどを取り除く |
| ドレンパンの排水あふれ | ドレンパンを掃除する 溜まった水を捨て、ホコリを取り除く |
| パッキンの劣化 | ドアや引き出しのパッキンを交換 |
| 製氷機の故障 | 給水パイプの差し込みに不具合が起きている→差し込みし直す 給水パイプが詰まっている→詰まりの原因を解消 |
原因の箇所がわからないときや自分での対処が難しいときは無理をせず、点検や修理を依頼しましょう。
突然の不具合には「コンセントの抜き差し」や「リセットボタン」が有効
冷蔵庫のような電化製品は構造上、誤作動が起きてしまうこともあり、その際には「コンセントの抜き差し」や「リセットボタン」が有効なときがあります。
ただし、これらを行うときは注意点もあるため、手順に従って行いましょう。
コンセントの抜き差し
コンセントを一度抜いて、しばらく時間を置いたあと差し込む方法です。
ただし、コンセントを抜いてからすぐに差し直してしまうとコンプレッサーに負担をかけてしまい、故障の原因となります。
コンセントを抜いて差し直すときは5分~10分程度時間を空けるようにしましょう。
リセットボタンを押す
冷蔵庫のリセットボタンは、パソコンで言う「再起動」のような役割を持っています。
冷蔵庫の電子制御部分に起きたエラーを解除することで、不具合を修正できるというわけです。
リセットボタンは冷蔵庫のメーカーやモデルによって設置場所が異なりますが、操作パネルや温度設定パネル付近、または庫内天井部などに設置してあります。
冷蔵庫のリセットボタンを押すときは、取扱説明書を見て手順通りに行いましょう。
基本的には以下のような手順となります。
- 冷蔵庫の電源を切る(コンセントを抜く)
- 約5〜10分待つ
- 再度電源を入れる
- リセットボタンを数秒間押し続ける(3〜10秒程度)
- 温度設定を確認し、通常運転を再開する
リセットボタンがないときはコンセントの抜き差しで代用できます。
急な故障時の一時しのぎ術

冷蔵庫に不具合が起きたら食材を腐らせないために、次のような対処を検討しましょう。
1.身近にあるもので食材を冷却
冷蔵庫内が冷えていないときは冷蔵庫以外に冷却場所を確保しなければなりません。
食材の保存方法として適しているのは以下のような方法です。
- クーラーボックスまたは発泡スチロール箱に食材を入れる
- 保冷剤や凍らせたペットボトルを入れて冷却源にする
最も冷却効果が高いのはクーラーボックスです。
そのため、肉や魚、乳製品はクーラーボックスへ、野菜や総菜などは発泡スチロール箱に入れましょう。
発泡スチロール箱はスーパーの袋詰めエリアで置いてあることも多く、手軽に入手できます。
なければ店員さんへ交渉し、できれば蓋つきタイプのものをもらうのがおすすめです。
2.簡易冷蔵庫を購入
クーラーボックスや発泡スチロールでの冷却は、毎日保冷剤や凍ったペットボトルなどの冷却源を用意しなければなりません。
冷蔵庫が故障していれば冷凍庫が使えない可能性も高く、冷却源をコンビニやスーパーへ買いにいかなければならないことも。
さらに、夏の暖かい期間であれば1日に何度も冷却源を購入しに行くことも考えられます。
このような手間を省きたい方は、簡易冷蔵庫の購入がおすすめです。
45Lの小型冷蔵庫なら1万円~2万円ほどで購入できますし、設置場所も取りません。
クーラーボックスや発泡スチロールでの氷代や手間を考えると、十分に元が取れる選択肢です。
3.冷蔵庫をレンタルする
冷蔵庫が故障しても「すぐには買いに行けない」「新しく買う冷蔵庫をゆっくり選びたい」という方は、レンタル利用で一時しのぎをする方法もあります。
例えば東海エリアで家電・家具レンタルを行う「ファストレンタル」なら、200L~249Lのファミリー向け冷蔵庫が月額3千円で借りられます。
レンタルサービスでは配送や設置料が込みということも多く、依頼してすぐに日常生活が取り戻せるのもメリットです。
レンタルで利用している間に購入する冷蔵庫をじっくり選び、不要になった時点で返却すれば処分の手間もかかりません。
冷蔵庫の寿命と買い替えのメリット

冷蔵庫を含め電化製品には「寿命」があります。
今お持ちの冷蔵庫に不具合がなくても、寿命に近い年数であればそろそろ買い替え時かもしれません。
ここでは冷蔵庫の寿命と買い替えのメリットを詳しくお伝えします。
冷蔵庫の寿命は長くなっている
冒頭でもお伝えしたように、冷蔵庫の寿命は約10年~14年と言われています。
しかし近年では冷蔵庫の耐久性が向上し、製品によっては20年ほど使える例もあるようです。
特に「三菱」や「パナソニック」「日立」など日本のメーカーの冷蔵庫は品質が高く、長持ちしやすいと言われています。
内閣府が2024年に発表している消費動向調査によると、冷蔵庫の買い替え年数は14年とのこと。(二人以上世帯)
2006年~2016年頃までは買い替え年数が8年~11年ほどであったのに対し、2024年はこれまでで最も長くなっています。
今後もさらに技術が発展すれば冷蔵庫の寿命が延びるかもしれません。
冷蔵庫の買い替えのメリット
冷蔵庫の寿命が延びているとは言え、使用期間が長くなれば故障のリスクは避けられないでしょう。
そのため、製造から10年ほど経過した冷蔵庫は早めに買い替えを検討するのがおすすめです。
その理由を以下にまとめました。
修理パーツがなくなる
各家電にはメーカーの部品保有期間が定められており、冷蔵庫は9年です。
つまり、この期間内であれば不具合が起きても修理が可能ですが、9年を過ぎると部品がなくなっている可能性が高く、修理が難しくなってしまいます。
そのため、9年を過ぎたら買い替えを検討しておきましょう。
急な故障が起きる可能性が高くなる
寿命が延びたとは言え、冷蔵庫が古くなると故障が起きるリスクが高くなります。
突然の冷蔵庫の故障は食材を無駄にしたり、買い替えを急いだりと損をすることが多くなってしまうでしょう。
そのような事態にならないよう、冷蔵庫が古くなってきたら早めに買い替えるのがおすすめです。
電気代が高くなりやすい
毎年新しいモデルが発売される冷蔵庫は、古いものと最新のものとでは電気代に大きな差が付くことがあります。
例えば2014年と2024年の冷蔵庫では、年間2,260円~3,500円ほどの差が出ることも。(定格内容積451L~ 500Lで比較)出典:一般財団法人 家電製品協会「2025スマートライフおすすめBOOK」
24時間電力を使い続ける冷蔵庫は家庭にある家電の中で消費電力が大きく、最新のものに買い替えることで電気代の節約に繋がるでしょう。
冷蔵庫をお得に購入するには?

冷蔵庫はファミリー向けだと約20万円、一人暮らし向けのタイプでも3万円~8万円ほどと高額になりやすい家電です。
そのため買い替えの際は少しでも安く買いたいと思う方が多いでしょう。
ここでは冷蔵庫をお得に購入する方法をまとめていますので、参考にしてみてください。
冷蔵庫が安く買える時期を選ぶ
冷蔵庫は以下の時期にセールやキャンペーンを実施することが多くなります。
| セール | 実施月 |
|---|---|
| 新製品発売前 | 8月~9月 |
| 決算期 | 3月・9月 |
| ボーナスセール開催時 | 6月~7月・12月 |
| 新生活応援セール | 4月 |
| ブラックフライデーセール | 11月 |
| 年始セール・福袋販売 | 1月 |
これらのうち、最も値下げが期待されるのは「新製品発売前」です。
新製品が発売されれば今ある冷蔵庫が型落ちとなってしまうため、値下げして早めに在庫を売り切ろうとする店舗が増えます。
また、決算期も同様に売り上げを伸ばそうとする店舗が値引きやセールを行うため、普段よりもお得に冷蔵庫が購入できるでしょう。
ネットショッピングでポイント還元を狙う
最近では大手ショッピングサイトでも、豊富な品揃えの冷蔵庫が販売されています。
特に「楽天市場」や「Yahoo!ショッピング」「Amazon」などは定期的に独自のセールやポイント還元キャンペーンを行うため、店頭で購入するよりもお得に買えるかもしれません。
例えば「Yahoo!ショッピング」では年に3回、超PayPay祭りを開催しており、条件によっては最大23.5%のポイント還元が受けられます。
商品によってはクーポン発行や送料無料などの特典も付いているので、かなりお得になると言えるでしょう。
中古品を狙う
冷蔵庫を安く手に入れるには中古品も狙い目です。
というのも買取時は新品よりも安く手に入るため、販売価格も低くなりやすいからです。
ただし中古の冷蔵庫を買うときは以下の点に注意しなければなりません。
- 冷蔵庫の外観・中の状態をチェックする(傷・臭いがないか)
- 省エネ性能をチェックする(エネルギー効率を示すラベル・消費電力をチェック)
- 製造年月日をチェックする(5年以内が推奨)
- 保証の有無
- 配達方法
中古の冷蔵庫はリサイクルショップや中古買取店など、さまざまなお店で購入することが可能です。
しかし、お店によっては古い冷蔵庫や状態があまり良くない冷蔵庫を置いていることもあります。
購入してもすぐに修理が必要になったり、使い勝手が悪かったりしたら残念ですよね。
そこで上記の項目をチェックし、できるだけお店の保証が付いているところや返品可能なところを選ぶようにしましょう。
また、購入した冷蔵庫の配送が可能かや、送料の有無なども確認しておくと安心です。
まとめ

冷蔵庫は日々の生活に直結する重要な家電のため、故障の前兆が見られたら早めに対策するのがおすすめです。
今回記事内で紹介したサインが見られたら、早めに修理や買い替えを検討してみてください。
また、冷蔵庫の寿命は10年~14年ですが、メーカーの部品保有年数や故障のリスク、電気代の節約を考えると10年を過ぎたあたりには「そろそろかも……」と心の準備をしておくと安心です。
急な故障で慌てないよう、対処方や一時しのぎの方法も覚え、備えておきましょう。
監修者
寺坂 健吾
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