COLUMN
短いと6年?!ドラム式洗濯機の寿命と長く使う方法を解説
2000年代の登場以来、ドラム式洗濯機が人気です。
洗濯と乾燥の両方をこなすことやスタイリッシュな見た目、使用する水の少なさが主な理由ですが、一方で寿命が短いとの声もあります。
本稿では意外と短いドラム式洗濯機の寿命や、起こりがちな不調の原因と対策法、寿命の伸ばし方を解説しています。
ドラム式洗濯機の購入を検討している方や、使っているけれど調子が悪い方、少しでも長く使いたい方におすすめの内容です。
目次
意外と短いドラム式洗濯機の寿命

ドラム式洗濯機の寿命は6年から10年、1日1回の利用なら7、8年程度とされています。
ほかの家電製品の10年程度とくらべて短く感じるのは、主に2つの理由です。
- 長持ちしにくい構造だから
- ホコリがたまりやすいから
長持ちしにくい構造だから
ドラムが斜めに回転するため、回転軸やベアリングに縦型よりも大きな負担がかかります。
乾燥機能付きという複雑な構造や、制御センサーの多さも寿命が短い理由です
ホコリや汚れがたまりやすいから
乾燥で生じるホコリやドラム内部の汚れの蓄積も、ドラム式洗濯機の寿命の短さの原因です。
とはいえ、対策のしようがない構造と異なり、ホコリや汚れは使い方次第で改善できます。
ぜひ「ドラム式洗濯機の寿命は掃除で伸ばす」を参考に、長く愛用してください。
寿命かも?ドラム式洗濯機の不調と対策

寿命とされる6年が近づくと、ドラム式洗濯機の不調が増えてきます。
ここからは、ドラム式洗濯機によくある不調と症状別の対策方法を解説していきましょう。
対策しても改善しない場合や、改善しても不調がしばしば起こる場合は、修理の依頼や新しい洗濯機への買い替えを検討してください。
電源が入らない・運転中に止まる
エラー表示がない場合、まずは電源プラグをコンセントから抜きましょう。
エラー表示がある場合は取扱説明書を参照し、書かれている対策を試してください。
電源プラグを差し直す
ドラム式洗濯機で使っていたコンセントに別の家電製品をつなぎ、通電が確認できたらプラグを指し直してください。
それでも電源が入らないなら、故障や寿命が考えられます。
洗濯物の乾きが悪い
洗濯物の量が多くないか検討してください。
洗濯物の量が適当なら、乾燥フィルターがつまっているのかもしれません。
乾燥フィルターを掃除する
取扱説明書や次章「ドラム式洗濯機の寿命は掃除で伸ばす」の「乾燥フィルターの掃除」を参考に、ホコリやゴミを取り除きましょう。
異音がする
ドラム式洗濯機からの異音は、音により原因と対策が異なります。
対策を試しても改善しない場合は、修理や新しい洗濯機の購入を検討してください。
ガタガタ音がする
ガタガタ音は洗濯物の入れすぎや片よりが原因かもしれません。
洗濯物の量を減らしたり、ならしたりすると音はやむでしょう。
洗濯ネットを使い過ぎてもガタガタ音は起こるので、デリケートな衣類以外には使用しないなど枚数を減らしてみてください。
ガリガリ、カラカラ音がする
ガリガリ音やカラカラ音はドラムに異物が入っているときに起こります。
小銭などが入っていないかを確認してください。
異物が入っていなくてもカラカラ音が鳴る場合は、モーターからの力を伝える駆動ベルトの不調が考えられるので、修理を依頼しましょう。
ポコポコ音がする
乾燥時のポコポコ音は乾燥フィルターのつまり、排水時のものは排水フィルターのつまりが考えられます。
取扱説明書や次章の「乾燥フィルターの掃除」や「排水フィルターの掃除」を参考に、つまりを解消してください。
キュルキュル、キーキー音がする
キュルキュル音やキーキー音の原因は、駆動ベルトのゆるみや痛みかもしれません。
ご自身での対策は難しいので、修理を依頼してください。
費用は1〜2万円程度なので、使っている年数によっては買い替えも検討しましょう。
異臭がする
カビや雑巾のような臭いはドラムの汚れ、物が焦げたような臭いはモーターなど駆動部に異物が入り込んでいる可能性があります。
ドラムを掃除する・使用を停止する
取扱説明書や次章の「ドラムの掃除」を参考にドラムをきれいにしてください。
長く使っているドラム式洗濯機なら、プロにメンテナンスを依頼するのも有効です。
焦げたような臭いがする場合は発火につながる恐れがあるので、すぐに使用を停止して修理を依頼してください。
電源プラグ周りが熱い
電源プラグやコードが熱を持っている場合は、ショートや接触不良が考えられます。
使用を停止する
ショートや接触不良は火災の原因になります。
使用をすぐに停止し、修理を依頼してください。
水漏れする
ドラム式洗濯機で水漏れが起こるのは、主に蛇口・給水ホースと排水口の2箇所です。
蛇口・給水ホースからの水漏れ
蛇口・給水ホースからの水漏れは、洗濯機との接続部のゆるみやゴムパッキン、給水ホースの劣化が考えられます。
接続部のゆるみはしめ直し、ゴムパッキンや給水ホースの劣化は交換で対応しますが、難しいようなら修理を依頼してください。
排水口からの水漏れ
排水口からの水漏れは、フィルターのつまりが原因かもしれません。
取扱説明書や次章の「排水フィルターの掃除」を参考に対策してください。
ドラム式洗濯機の寿命は掃除で伸ばす

ドラム式洗濯機の寿命は通常の家電よりも短めですが、使い方次第で長く使えます。
長持ちさせるポイントはこまめな掃除、ホコリや汚れを取り除くことで、寿命が延びるだけでなく、いつまでも気持ちよく使えるでしょう。
表の掃除する箇所と頻度を参考に、こまめに掃除してください。
| 掃除する箇所 | 掃除の頻度 |
| 乾燥フィルター | ドラム式洗濯機の使用ごと |
| 排水フィルター | 週1回程度 |
| 開口部のパッキン | 週1回程度 |
| ドラム式洗濯機の上部と下部 | 週1回程度 |
| ドラム | 月1回程度 |
| 自動投入タンク | 3カ月に1回程度 |
乾燥フィルターの掃除:毎回
乾燥フィルターは通常2種類あり、洗濯物を乾燥させる温風の通り道に組み込まれています。
温風に含まれるホコリを取り除くためのもので、つまると洗濯物の乾きが悪くなるほか、故障や寿命が縮む原因にもなるので、乾燥機能を使うたびに掃除してください。
たまったホコリを掃除機で取り除き、ひどい汚れは使い古しの歯ブラシなどで水洗いを。
水洗い後はカビや雑菌の繁殖を防ぐために、しっかりと乾燥させて元の位置にセットしましょう。
排水フィルターの掃除:週1回程度
洗濯機の排水に含まれるホコリなどを取り除くフィルターで、本体下部にセットされています。
つまりを起こして排水の不具合につながらないよう、週1回程度の掃除が必要です。
たまったホコリは手で取り除くほかヌメリは水洗い、汚れは歯ブラシなどでこすって落としましょう。
ドアのパッキンの掃除:週1回程度
ドラム式洗濯機のドアを本体に密着させるゴムパーツには、ホコリやゴミがたまります。
そのままにしておくと、乾燥フィルターや排水フィルターのつまりにつながるので、週1回くらいの掃除で取り除きましょう。
ゴムパッキンの掃除はぬらした布を固くしぼり、やさしく拭いておこないます。
ドラム式洗濯機の上部と下部の掃除:週1回程度
洗濯機の上部や下部も、ホコリやゴミがたまりやすい箇所です。
乾燥フィルターや排水フィルターのつまりにつながるので、週1回くらい掃除してください。
上部は固く絞った布で水拭きをおこない、下部はボロ布などをからめた長めの棒を差し込み、左右に動かしてホコリやゴミを取り除きます。
長く伸ばした針金ハンガーに、使い古しのストッキングを被せて使うのもよいでしょう。
ドラムの掃除:月1回程度
洗濯と乾燥に用いるドラムは、月1回程度の清掃が必要です。
メーカー純正の洗濯槽クリーナーを用いるのがベストですが、価格の高さが気になる方は、塩素系や酸素系の衣類用漂白剤を用いる方法も。
槽洗浄コースや洗濯槽洗浄モードがないドラム式洗濯機は、標準コースでドラム内を洗浄します。
洗浄後はドアを開け放ち、内部を十分に乾燥させてカビの発生を抑えてください。
自動投入タンクの掃除:3カ月に1回程度
洗剤の自動投入タンクは、洗剤や柔軟剤の補充が必要になる3カ月を目安に清掃してください。
タンクは取り出して洗うほか、洗剤が流れる経路はクエン酸できれいにします。
洗浄後のタンクを小さじ2杯くらいのクエン酸を溶かしたぬるま湯で満たし、洗剤の自動投入洗浄ボタンを押せば、石けんカスや汚れが落ちるでしょう。
プロにメンテナンスを依頼する:1、2年に1回程度
これらの清掃に加えて、1、2年に1回程度プロによるメンテナンスも検討してください。
日常の掃除と異なるのは、ドラム式洗濯機を分解して徹底的に掃除してくれるところ。
ヒートポンプや温風の通り道のホコリ、ドラムの裏側のカビや汚れも除去してくれるでしょう。
費用は2〜4万円程度と少々高めですが、依頼することで新品のころの使い心地が戻るかもしれません。
ドラムのカビや汚れの予防法

ドラムの裏側のカビや汚れを落とすには、プロに依頼するしかありませんが、日ごろの使い方次第で発生をある程度防げます。
次の4点に気を付けて、ドラム式洗濯機の寿命を延ばしましょう。
- 使用時以外はドラム内は空にする
- 使用後は開口部を開け放つ
- 洗剤や柔軟剤は適量を使う
- お風呂の残り湯の使用を避ける
1.使用時以外はドラム内は空にする
脱いだ衣類をドラム式洗濯機内に入れるのは避け、洗濯カゴに入れる習慣をつけてください。
皮脂や汗が付いたままの衣類をドラム内に長時間入れっぱなしにすることで、カビが発生しやすくなるからです。
2.使用後は開口部を開け放つ
ドラム式洗濯機の使用後は開口部のドアを開けっ放しにして、内部をよく乾燥させてください。
ドラムの乾燥機能付きのモデルなら、それを活用するのもよいでしょう。
3.洗剤や柔軟剤は適量を使う
洗剤や柔軟剤は適量を使い、ドラム内に残らないようにしてください。
残った洗剤や柔軟剤も、カビが発生する原因です。
4.お風呂の残り湯の使用を避ける
皮脂や汗を含むお風呂の残り湯は、ドラム式洗濯機のカビや汚れの原因になります。
環境への配慮は大切ですが、汚れていない水道水の利用はドラム式洗濯機を長持ちさせるのに有効です。
まとめ

ドラム式洗濯機の寿命は6年と短めですが、そのころに不調が起きてもすぐに買い替える必要はありません。
不調の多くは、ご自身でもできる対策で改善するもの。
買い替えを検討したり、プロに修理を依頼したりするのは、症状別の対策を試してからでも遅くはないのです。
ドラム式洗濯機の寿命を延ばすなら、こまめな掃除がおすすめです。
乾燥機能が付いているためフィルターなど掃除箇所は多くありますが、不調の原因になりがちなホコリやゴミを取り除いてやれば、洗濯機を長く使い続けられるでしょう。
監修者
河上 洋介
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